高知県で行われた第71回よさこい祭りには、約180チームが参加し、100万人の観客が夏を盛り上げました。
現在、このよさこいは日本を飛び越え、34の国・地域が熱狂していると言われています。
その魅力を紹介するために登場したのが、川竹大輔さん(54)と沖本愛子さん(28)です。
川竹さんは学生時代から全国のよさこい祭りの立ち上げに参加し、現在は高知大学でよさこいの講義を行っています。
一方、沖本さんは高知県出身で高知大学に進学し、よさこいに魅了され高知に移住しました。
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全国で約200か所に広がるよさこい
よさこい祭りは、誕生から70年で踊り子の数が200万人以上を突破し、三大よさこい祭りの経済効果は700億円以上にも及びます。
その始まりは1954年の高知よさこい祭りで、商店街の活性化を目的にスタートしました。
全国に広がるきっかけは、1992年に北海道で始まったYOSAKOIソーラン祭りです。
これによって全国に広まり、日本国内には高知の「よさこい系」と北海道の「YOSAKOIソーラン系」の2つのスタイルが存在しています。
まるでサンバカーニバル! 音楽・踊りの自由さが魅力
よさこいは和製サンバカーニバルとも言われ、両手に鳴子を持っていれば、踊りや音楽は何でも自由です。
鳴子は元々鳥除けに使われていたもので、阿波踊りとは違うものを作るために採用されました。
ルールは鳴子を持って集団で進みながら踊ることと、よさこい節を1節入れることです。
音楽・踊り・コンセプトが自由すぎるよさこい祭り
全国には様々なよさこいチームが存在し、個性豊かなスタイルで踊ります。
例えば、カーニバル調のチーム「カナバラバ」や東京の「DDよさこい」はEDM調が特徴です。
さらに、ミュージカル風に進化したチームもあります。
高知県の「り組」は毎年違ったコンセプトで踊り、去年はスター・ウォーズの世界観を取り入れて話題となりました。
全国のよさこい祭りの見るべきポイント 華やかで個性爆発の衣装
よさこい祭りの醍醐味の一つは、華やかで個性溢れる衣装です。
沖本さんが紹介した「百華夢想」は和を重視したデザインで、制作しているいおり屋はパリコレにも参加するほどの実力です。
衣装代や活動費は全て自分たちで負担しています。
例えば、80年代南中ソーラン大学生チーム「藤・北大&ホンダカーズ北海道」は、1着約3万円のツッパリヤンキー衣装を着用し、踊りの終盤には「夜露死苦」の文字が書かれた衣装を披露しました。
愛知の学生と社会人の混合チームは、カラフルな衣装が特徴で、早替えを取り入れたパフォーマンスが評価されています。
高知よさこい祭りのシンボル 高知はヤンチャな地上車
高知のよさこい祭りの見どころは「ド派手な地方車」です。
町を踊りながら進むため、音響機材を乗せた地方車が大活躍します。
例えば、2018年に解散したチーム「本山さくら」は、地方車に「はりまや橋」を200万円で作り話題となりました。
マツコが生で体験! 高知の総踊り
スタジオでは、高知のよさこいを4チーム合同で披露しました。
正調とも言われる「よさこい鳴子踊り」は、民謡「よさこい節」をもとに誕生した伝統的な踊りです。
GReeeeNの「この地へ~」は、2013年によさこいのために提供された楽曲で、多くの観客を魅了しました。
よさこい祭りは、その自由なスタイルと経済効果、そして全国に広がる熱気で、多くの人々を魅了し続けています。
これからも進化し続けるよさこいの世界に注目していきましょう。