慢性疲労の症状は以下の通りです。
- 体がだるいなどの疲労感
- 頭痛
- 筋肉痛
- 微熱
- のどの腫れ
- 不眠
- 集中力の低下
- 免疫力の低下
- 感情の起伏が激しくなる
- うつ
- 不安
慢性疲労になると強い疲労感に襲われます。
いつも体がだるく、すぐに疲れてしまいます。
また頭痛や筋肉痛が起こったり、微熱が続いたり、のどが腫れるというのも慢性疲労の症状です。
さらに夜眠れなくなる場合もあります。
そして、集中力の低下を引き起こし、仕事で本来はするはずのないミスをしたり、運転中の注意力が下がって事故を起こすこともあるでしょう。
免疫力も低下してしまうので、病気にかかる可能性も高くなります。
それに、体への影響だけではなく、心にも影響を与え、感情の起伏が激しくなったり、うつ状態や不安な気持ちでいっぱいになるというのも慢性疲労の特徴です。
このように慢性疲労になると体と心の両方に影響を与えてしまうので、日常生活に支障をきたす可能性が高いでしょう。
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慢性疲労の原因
慢性疲労の主な原因は以下の通りです。
- 乱れた食生活
- 過度なストレス
- 睡眠障害
- 体力低下
栄養バランスの悪い食生活を続けていると栄養不足に陥り、慢性疲労を引き起こす可能性があります。
仕事が忙しいからといってコンビニ弁当で済ませてしまうのは危険です。
また過度なダイエットも栄養不足になりやすいので注意しましょう。
ストレスを受け続けると体の様々な機能が正常に働かなくなり、慢性疲労を引き起こします。
職場での強いストレスが原因で発症する可能性が高いです。
睡眠障害で十分な睡眠時間や良質な睡眠を取ることができないと慢性疲労になりやすいといわれています。
睡眠は健康的な体を維持するのに非常に重要なことなので、慢性疲労を防ぐためにも睡眠の質や時間に気をつけた方がいいでしょう。
体力低下も慢性疲労を起こす原因のひとつです。
激しい運動や加齢などで体力が低下すると疲労感が抜けずにそれが慢性疲労に繋がってしまいます。
慢性疲労の主な原因はこのようなものなので、注意すれば防ぐことができます。
慢性疲労の治療方法
慢性疲労の治療方法は以下の通りです。
- 薬理療法
- 非薬理療法
まず、慢性疲労の治療法は未だに確立されていないというのが現状です。
しかし、上記の治療法を行うことで症状を改善することはできます。
薬理療法とは疲労感を改善したり、免疫力を向上させるために抗うつ剤や抗不安剤を使用する治療方法です。
ただし、これらの薬には副作用があるので、用量用法にはくれぐれも注意してください。
自己判断で薬の量を変えたり、服用をやめてしまわないようにしましょう。
必ず医師の指示に従うようにしてください。
非薬理療法とは抗うつ剤などの薬を使用せずに慢性疲労を治す治療方法です。
使用するのは主にサプリメントやナチュラルホルモンといったものです。
体質を改善して慢性疲労を治すという考えなので副作用の心配が少なく、安全性が高い治療方法だといえます。
この薬理療法と非薬理療法のどちらかを用いて、慢性疲労の治療を行いますが、症状や担当医によってどれを使用するのかは変わると思ってください。
にんにく注射は慢性疲労に効くのか?
慢性疲労を治すのに、にんにく注射がいいといわれています。
にんにく注射というとにんにくのエキスを体内に注入するイメージが強いかもしれませんが、そうではありません。
にんにくに含まれている成分と同じようなものを体内に注入するのがにんにく注射です。
これを間違って認識している人が非常に多いです。
にんにく注射には、ビタミンB1・ビタミンB3・ビタミンB5・ビタミンB6・ビタミンB12といったビタミンB群をはじめ、ビタミンC、グリコーゲンなどが大量に配合されています。
これらの成分には新陳代謝を活発にさせたり、細胞の活性化を促進させる作用があります。
即効性があるので、すぐに慢性疲労を治したい場合におすすめの治療法です。
また慢性疲労だけではなく、美容のためにもこのにんにく注射は利用されています。
ただし、1回だけ注射すればいいという訳ではなく、週に2回~3回程度行うことになります。
1回の注射にかかる費用は3000円前後とそこまで高くはないので、慢性疲労に悩まされている人は受けてみてください。
漢方で慢性疲労が治る
慢性疲労を治すのに漢方がいいといわれていますが、これは本当なのでしょうか?
結論からいうと本当のことで、病院で処方されるケースも多いです。
漢方は治療薬とは異なり、強い成分が含まれていないので即効性はありません。
治療薬は症状そのものを軽減させる効果がありますが、漢方は体質改善を目的とした薬なので症状そのものに効くという訳ではないです。
そのため、漢方を使い始めたからといってすぐに慢性疲労が治るということはありません。
長期間使い続けることで体質が改善され、その結果、症状が軽減していきます。
漢方の場合は根気強くじっくりと続けることが重要です。
ただ、漢方には副作用が少ないというメリットがあります。
治療薬の場合は何かしらの副作用が現れますが、漢方は基本的に使用しても副作用は起こりません。
副作用を心配することなく安心して続けられるのが漢方の魅力です。
慢性疲労の治療でよく使用される漢方は、補中益気湯・柴胡加竜骨牡蠣湯・逍遙散・帰脾湯・六君子湯・桂枝茯苓丸・冠元顆粒といったものです。
慢性疲労にお灸がいいというのは本当か?
慢性疲労を改善したい場合、お灸がいいといわれていますが本当なのでしょうか?
結論からいうと本当です。
慢性疲労に悩まされていた人がお灸によって症状が改善したというケースは珍しくありません。
そのため、何をしても治らない場合はお灸を試してみるのもいいかもしれません。
お灸をすることで体のツボが刺激され、血流が改善されます。
血流が改善されると疲労が取れやすくなるので、慢性疲労が治りやすいという訳です。
ただし、お灸には即効性はありません。
1回や2回行ったからといって慢性疲労が解消する訳では無いので注意してください。
何度も何度も施術を受けないと症状は改善しないので、根気強く続けることが大切です。
さらに体質によっては効果に個人差があります。
お灸をすることで劇的に改善する人もいれば、いくら行っても改善しない人もいるので絶対に治るという訳ではありません。
お灸をしてもなかなか良くならない場合は病院で治療を行った方がいいでしょう。
慢性疲労は入浴法で改善できるのか?
普段の入浴を見直すことで、慢性疲労を改善できる可能性があります。
みなさんが思っている以上に入浴は疲れを取る上で大事なことです。
お風呂をシャワーだけで済ましている人はきちんと浴槽に浸かるようにしましょう。
浴槽に浸かることで血行を促進させたり、疲労物質を減少させることができます。
シャワーだけでは体の内側を温めることができないので、疲労を回復させるのは難しいです。
慢性疲労を改善するのに効果的な入浴法は以下の通りです。
- 39~40度くらいの多少熱めの湯
- しょうが風呂
- 重曹風呂
疲労が溜まっている場合は39~40度くらいの多少熱めの湯に浸かるようにしましょう。
そして、いつもより少し長めに入ると疲労を取ることができます。
また浴槽の中にしょうがの絞り汁を入れることで体が温まりやすくなるので、疲労回復に効果的です。
それに、浴槽に重曹を入れると血管を拡張させ、血液の流れを改善でき、慢性疲労改善に効果を発揮します。
精神的な疲労が強い場合は、アロマを浴槽に数滴入れてみるのもいいでしょう。
慢性疲労とうつ病の関係
慢性疲労とうつ病には関係があるのでしょうか?
結論からいうと関係があるといっていいでしょう。
また症状が似ていることもあってよくこの2つは間違いやすいです。
慢性疲労だと思って病院に行くとうつ病だったり、うつ病だと思って病院に行くと慢性疲労だと診断されることがあります。
そのため、自己判断で勝手に病名を決め付けるのはやめてください。
もし、体や心に異変を感じた場合は病院に行って、まずは病名を確認しましょう。
そして、慢性疲労とうつ病が併発することもあります。
最初は慢性疲労だけだったのに、うつ病にもなってしまったというケースも少なくありません。
慢性疲労とうつ病が併発している場合、優先されるのはうつ病の治療です。
どれだけゆっくりと過ごしても体の疲れがとれず、心も安定しない場合はうつ病を疑った方がいいかもしれません。
その場合は躊躇せずに、すぐにでも病院に行って治療を行いましょう。
うつ病が悪化すると治すのが難しくなるので、早期発見・早期治療が重要です。