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パニック障害ってどんな病気?

パニック障害って、どのような病気なのでしょうか。

普通はパニックになるには何かのきっかけがあるものですが、「パニック障害」にはきっかけはありません。

突然、何の前ぶれもきっかけもなく、動悸が激しくなる、呼吸困難、吐き気などの体調の不良が起こります。

しかも、同様の不調が何度も繰り返し起きるようになるでしょう。

このような不調を「パニック発作」といい、短い場合は5分ほど、長い場合は20分ほどで治まることが多いです。

パニック発作を繰り返していると、また起こるかもしれないという不安に陥ります。

このような不安感を「予期不安」といい、パニック障害の症状が良くなってきても、予期不安に悩まされる人もいるようです。

また、パニック発作を以前に起こした場所、ここで発作が起きたら大変だという不安を持つような場所に恐怖を感じることを「広場恐怖」といいます。

この状態が悪化すると、出かけることが怖くなったり、仕事や学校に行けなくなるということもあるでしょう。

100人に1人の割合でパニック障害にかかるといわれているので、それほど珍しい病気ではありません。

早期に治療をすることにより、回復しやすくなりますから、このような症状がある人は、すぐに医師に相談するようにしてください。

パニック障害の原因は何?

パニック障害の原因って何でしょうか?

実は、まだパニック障害の原因については、完全には解明されていないのです。

しかし、その中でも、脳内不安神経機構の異常が主な原因ではないかといわれています。

私たちは、脳の大脳辺縁系という場所で不安を感じますが、そこへの刺激が誤作動を起こして伝わるのが原因だと考えられているようです。

つまり、不安や恐怖を感じる場面ではないのに、脳が勝手にそう感じてしまうために、体に異変が出てしまうのでしょう。

精神的なストレスや幼少の頃のトラウマなども原因の一つとして挙げられますが、このような心因性のものが主な原因だと考える研究者は少なくなりました。

現在では、脳内不安神経機構の異常のように、身体因性のものが原因だという考えが主流です。

また、ホルモンバランスの崩れや生活習慣の乱れなどが、この脳内不安神経機構の異常を引き起こすと考えられています。

それに、元々持っている体質なども、深く関係しているのではないかといわれているそうです。

これからさらに研究が進んで原因が解明され、確実な治療法がみつかるといいですね。

パニック障害とうつって関係ある?

パニック障害とうつは、とても深い関係があります。

パニック障害の症状が先に出る場合が多いですが、中には、先にうつ病を発症している場合もあるようです。

パニック障害を発症すると、いつまたパニック発作が起きるかもしれないという予期不安で、恐怖と不安を常に感じることになります。

また、かつて発作を起こした場所に行くと、あの時のように発作が起きるんじゃないかという不安を感じるでしょう。

それに、エレベーターなどの逃げづらい空間や周囲にたくさんの人がいる広場などでは、ここで発作を起こしたらどうしようという恐怖に駆られます。

これを広場恐怖といい、パニック障害では起こりがちな症状の一つです。

このような状態に陥ると、学校や仕事に行くのも怖くなりますし、家から出られなくなる人もいます。

そして、社会的に取り残されたような気持ちになり、自信を失った状態になってしまい、うつの症状が出る場合があるのです。

このような症状をパニック性不安うつ病といいます。

パニック障害からパニック性不安うつ病を発症する人は、かなりの数に上るでしょう。

パニック障害は早期治療した方が良いというのは、このようなうつ症状が出る前に治療をする方がいいということです。

一人で悩んでいると症状が進んでしまう場合もありますから、早めに受診するようにしてください。

パニック障害の治療法にはどんなものがある?

パニック障害の治療法には、大きく分けて次の2種類があり、どちらの方法も症状の改善に有効だといえるでしょう。

  • 薬物療法
  • 精神療法

パニック障害で病院を受診すると、まずは、薬物療法をすることになります。

SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)やSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)がパニック障害の代表的な治療薬です。

現在は、SSRIが使われることが多いようです。

薬物療法は時間がかかりますし、副作用が起こることもあります。

精神療法はカウンセリングや訓練などによって、予期不安や広場恐怖を改善させようという方法です。

いわゆる認知行動療法が用いられることが多く、あえて苦手な場面に挑戦しながら克服していきます。

他にも、食事療法や運動療法、自律訓練法、呼吸法などがありますから、自分に合った方法を試してみてください。

パニック障害を克服して、今は元気に過ごしているという人も少なくありません。

諦めずに治療に取り組んで、パニック障害を克服していきましょう。

パニック障害は完治するの?

パニック障害はなかなか治らない病気の一つですから、完治するということはとても難しいといえるでしょう。

しかし、完治することはできなくても、克服することはできます。

パニック障害の場合、治ったと思っていても、何かの拍子にまた症状が出てしまうことが頻繁にあるようです。

症状が出なくなって数年経っても、ちょっとした環境の変化などから、再び症状が現れてしまうといいます。

しかし、完全に治る状態が完治ですが、医療用語でいう寛解(かんかい)という状態にまでは回復することができるでしょう。

寛解とは、症状が出ておらず、日常生活は問題なく普通に送ることができる状態を指す言葉です。

つまり、完治したのとほぼ同じような状態で、日々を送ることができます。

症状を出ない状態にまですることはできるのですから、これは克服したといえるのではないでしょうか。

一番良くないのは、投げ出してしまうことだいわれています。

きちんとパニック障害と向き合って、前向きに治療に取り組んでください。

パニック障害は漢方で治せる?

漢方を服用することで体質改善をし、パニック障害の治療をするという方法もあるでしょう。

治療に使用される漢方は、以下の3種類の漢方薬です。

  • 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
  • 柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)
  • 茯苓飲合半夏厚朴湯(ぶくりょういんごうはんげこうぼくとう)

柴胡加竜骨牡蛎湯は、実証の人に使われる漢方です。

不安があり、動悸がする、眠れない、のぼせる、めまいがする、便秘をしているなどの人に効きます。

柴胡桂枝湯の場合は、虚証の人に対して処方されるでしょう。

汗が出る、微熱が出る、悪寒がする、身体が痛い、食欲がない、吐き気がするといった症状を改善します。

茯苓飲合半夏厚朴湯は、実証とも虚証ともいえない中間の人に処方される漢方です。

喉に異物感があったり、動悸がする人が感じている不安感が改善するといいます。

この3種類以外にも、パニック障害に良い漢方はありますので、漢方に詳しい医師に相談してみてください。

漢方の場合は症状が改善されるのはゆっくりですが、副作用があまりありません。

このようなことから、漢方治療はパニック障害に悩む人にとって試してみたい治療の一つでしょう。

パニック障害でも運転できる?

パニック障害でも、運転はできるのでしょうか。

特にパニック障害の患者さんに対して、自動車を運転してはいけないという規制はありません。

ですから、パニック障害でも運転はできます。

しかし、運転中に何が起こるか分からないという不安を抱えながらの運転は、とても辛いものとなるでしょう。

予期不安も辛いものですが、本当に運転中にパニック発作が起きてしまったら、大きな事故にも繋がりかねません。

薬物治療をしている人は、薬の副作用で眠くなる可能性もあり、そういった意味でも注意しなければいけないでしょう。

できれば、なるべく運転はしない方がいいですが、住んでいる地方の交通事情やどうしても運転しなければいけない場面もあると思います。

そういった場合には、体に異変を感じたら、すぐに安全な場所に車を停車させるようにしましょう。

今日はあまり体調が良くないと思った日などは、運転しない方が無難です。

自動車は一つ間違えば凶器になってしまいますし、何かあってからでは遅いので、パニック障害を克服するまではできる限り運転を避けてください。

パニック障害の芸能人っている?

パニック障害を発症した芸能人って、いるのでしょうか?

芸能界には、克服した人も含め、意外とパニック障害を患っている人が多いようです。

例えば、堂本剛さん(kinki kids)、中川剛さん(中川家)、YUIさん、IKKOさん、長嶋一茂さん、丸岡いずみさんなどがいます。

このように、とても忙しくお仕事をされている人が多いといえるでしょう。

特に、堂本剛さんはファンに向けて闘病中だと告白したことでも有名です。

コンサート中に過呼吸状態に陥ったこともあり、その病状はかなり深刻でした。

中川剛さんも長期間仕事を休むほどの病状でしたが、現在はテレビなどでよく見かけるようになっていますから、完全に克服されたのかもしれません。

このように、芸能界の第一線で忙しくお仕事をされている人にも多く発症するのが、パニック障害という病気です。

その原因は、心因性のものではなく、身体因性のものだという説が主流になっています。

しかし、ストレスが過剰に溜まる多忙な芸能人に多いとなると、心因性の原因も関係しているということも否定できないでしょう。

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