今回は、気晴らしにバレエについてお話します。
バレエでプロになるのは、難しいのでしょうか?
日本に限らず、バレエでプロになるのは難しいことです。
バレエでプロになるためには、何よりもまず、身体的に恵まれていないといけません。
どんな体格でもなれるわけではなく、バレエに向いた体でなければ、プロを目指す土俵にすらあがれないのです。
それに、バレエはすぐに上手くなれるものではないので、やはり、小さな頃から始めていなくてはプロになれないでしょう。
3歳や4歳から始めていて、才能があり、一生懸命に努力していても、二次成長でバレエ向きの体になれずに夢破れることもあります。
また、バレリーナを育てるためには、家一軒分の費用がかかるともいわれており、月々の月謝はもちろん、コンクールに出場する、衣装を用意するなど、かなりの出費がかさみます。
海外に留学するのがプロへの一番の近道なのですが、その場合、数百万円以上のお金がかかりますから、経済的な事情で諦めざるを得ないこともあるでしょう。
バレエでプロになるという夢を叶えられるのは、ごくごく限られたほんの一握りの人だけです。
バレエ教室の選び方
バレエ教室の選び方は、とても重要です。
教室選びを失敗してしまうと、お金と時間を無駄にするだけでなく、バレエを嫌いになってしまうことにもなりかねません。
自分の目的に合ったところを慎重に選ぶようにしてください。
選ぶ前に明確にしておきたいのは、何のためにバレエを習いたいのか、どのくらい上手くなりたいのかです。
将来はプロを目指したい、コンクールなどにも出たいということでしたら、講師の経歴やコンクールへの影響力なども調べた方がいいでしょう。
逆に、趣味で楽しく踊りたいのに、一流のバレリーナ育成を目指すような教室に入ってしまったら、大変なことになります。
レッスンにかかる費用もピンキリですし、レッスン料の他に色々な費用が必要になるケースも多いので、事前にしっかりと確認した方がいいです。
例えば、あるバレエ教室では、講師が神格化されていて、自分の子供を少しでもひいきしてもらうために父兄がせっせと付け届けを贈っていたりします。
また、人格に問題のある講師が教えていると、教室内でイジメが起こることも珍しくありません。
ですから、事前に見学に行き、可能なら体験レッスンを受けて、講師の人柄や教える能力、生徒や父兄の様子などをよく観察しましょう。
何歳から始めるといいの?
バレエは何歳から始めるといいのでしょうか?
理想をいえば、3歳くらいから始めるといいですね。
早ければ早いほど上手くなりやすく、バレエを踊るのに適した体になれるといわれています。
ただし、親が無理に子供に習わせてしまうと、かえってバレエを嫌いになってしまったり、やりたくないのに仕方なく通うということになってしまいがちです。
好きでもなく、やりたいとも思っていないことが上達するはずもないので、本人のやる気が何よりも大切になります。
ですから、さりげなくバレエの映像をみせたり、バレエ教室に連れて行ったりして、本人が希望するなら習わせるといいでしょう。
その際、「やってみたくない?」とか「あんな風に踊れたらすごいよね?」などときいたりして、習わせたいという気持ちを押し付けないようにしてください。
子供は親を喜ばせたいという一心で、親が望む答えを口にすることがあるので、答えを誘導しないようにして本心を聞き出すことが重要です。
また、趣味で踊る分には、いつ始めてもいいと思います。
バレエ教室が受け入れてくれるなら、大人になってから始めても楽しめるはずです。
体が柔らかくないと上達しない?
バレエが上手い人は、みんな体が柔らかいですよね。
バレエって体が柔らかくないと、上達しないのでしょうか?
残念ですが、体が柔らかくなければできない動きが多いので、体が硬いと上達しないかもしれません。
もちろん、ストレッチを毎日すれば、多少は柔軟性が向上します。
でも、どうしても生まれつきの差はありますし、後天的な努力ではどうしようもないこともあるでしょう。
それに、ストレッチも正しいやり方でやらなくては、かえって体を硬くしてしまうことがあります。
ただ、趣味でバレエを習う分には、少しぐらい体が硬くても、あまり気にしなくていいと思います。
踊ることが好きならストレッチも続けられるでしょうし、大人から始めた人の中には体が硬い人も少なくありません。
体が硬いからバレエは無理と決め付けないで、やってみてから続けられそうか考えてみてください。
また、バレエには柔軟性だけでなく、体幹などの筋力や才能も必要ですから、体が柔らかい人がみんな上達できるわけでもないのです。
バレエ向きのスタイルって?
バレエ向きのスタイルは、まず、頭が小さく、小顔であることですね。
首や手足がすらりと長いこと、なで肩で膝やお尻が出ていないことも大切です。
また、柔らかくて外向きに付いた股関節、甲高な足など、様々な条件があります。
それに、均整がとれていることも重要ですし、体を支えて姿勢を保つための筋肉も必要不可欠です。
それから、身長が高すぎても低すぎてもいけません。
ウエストが細いのは当然ですが、胸も小さくなくてはダメなので、手術で小さくする人もいるそうです。
体型がバレエ向きかどうかは、生まれつきの資質、つまり、遺伝が大きく関わっており、海外では三代前まで遡って調べて入学者を選定するバレエ学校もあります。
幼い頃からバレエを始めて正しい指導者の下でレッスンをしていれば、ある程度はバレエ向きのスタイルになれることもありますが、努力では超えられない壁もあるでしょう。
そして、運良くバレエ向きなスタイルに生まれついたとしても、それを維持するためには大変な努力が必要なのです。
バレエ発表会の費用はいくらぐらい?
バレエ発表会にかかる費用は、いくらぐらいなのでしょうか?
これはそのバレエ教室によって全く異なり、高いところでは1回の発表会で50万円以上かかることもあります。
安いところでも10万円前後かかりますから、事前に情報を集めるようにした方がいいでしょう。
発表会への参加費として何万円か支払い、後は個別に衣装代を支払うということが多いです。
つまり、出番が多かったり、良い役をもらったりすると、衣装代がかさんでしまうことになります。
その衣装は、オーダーメイドで買い取りだったり、レンタルだったり、自作したりと様々ですが、どのように用意するのかは講師が決めます。
それに、追加の指導料を請求されることもありますし、男性ゲストを呼ぶための費用が必要なこともあるでしょう。
教室によっては、費用の内訳がよくわからなかったり、数万円単位のお金を事前の相談もなく突然請求されたりします。
バレエの世界では一般的な常識が通用しないことが多いですから、発表会があるようなバレエ教室に入ったら、発表会にいくらかかるのか自分で情報収集した方がいいです。
バレエをしてた芸能人
バレエをしてた芸能人でよく知られているのは、神田うのさんではないでしょうか。
国内コンクールでの入賞経験もあり、かなり上手だったため、芸能界入りして止めてしまったことを惜しむ人も少なくありません。
また、米倉涼子さんは5歳から20歳までバレエを習っていて、レベルに合わせたクラス替えが半年に一度あるような教室だったとか。
ミスユニバースの森理世さんもカナダにバレエ留学したことがありますし、木村多江さんはバレエだけでなく、日本舞踊なども習っていたそうです。
八反安未果さんはローザンヌ国際バレエコンクール出場を果たしながらも、祖母の遺言に従って歌手になったという異色の経歴の持ち主で、現在は社長としても活躍しています。
それから、香里奈さんや椎名林檎さんも10年以上バレエを習っていたらしいです。
バレエを題材にして人気を博したドラマ「プリマダム」に出演されていた中森明菜さんや高岡早紀さん、映美くららさんもバレエを習っていました。
幼い頃からバレエを習っていると、スタイルが良くなりますし、表現力も身につくため、芸能人の中には経験者が多いのでしょう。