冷え性という言葉をよく耳にすると思いますが、具体的にどのような状態を指すのかご存知でしょうか?
冷え性とは、以下のような状態を指します。
- 入浴しても手足がすぐに冷える
- 布団に入っても手足が温まらない
- 夏でも体が冷えている
冷え性の人は、入浴しても手足がすぐに冷えてしまったり、布団に入っても手足がなかなか温まりません。
また、気温が高い夏でも体が冷えているというのも冷え性の特徴です。
冷え性は、身体的にも精神的にも悪影響を及ぼします。
一般的に見られる身体的症状は、むくみ、頭痛、肩こり、下痢、便秘、疲労感、生理不順、脱毛といったものです。
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主な精神的症状として、集中力の低下、気分の落ち込み、食欲不振、倦怠感、イライラ、抑うつ感、不眠などが挙げられます。
これらは全て冷え性によって引き起こされるので、軽視してはいけません。
体が冷えてしまうと血液の流れが悪くなってしまい、自律神経やホルモンバランスを崩しやすくなるために、こういった様々な症状が現われるのです。
冷え性の種類
冷え性は、以下のように大きく5つに分けることができます。
- 自律神経失調型
- 低体温型
- 低血圧型
- 貧血型
- ホルモンバランスのアンバランス型
自律神経失調型とは、自律神経の乱れによって引き起こされている冷え性で、ストレスや生活習慣の乱れが原因で起こることが多いといわれています。
低体温型とは、乱れた食生活や生活習慣によって体温が低くなることで起こる冷え性で、低血圧型は、低血圧が原因で手足などに血液が届きにくい状態の冷え性です。
貧血型は、貧血が原因で全身が冷えてしまう冷え性のことをいいます。
ホルモンバランスのアンバランス型とは、女性ホルモンのバランスが乱れることで起こる冷え性のことです。
体が冷えているのにも関わらず、のぼせたような感覚がある場合は、ホルモンバランスのアンバランス型だと思って良いでしょう。
このように、冷え性には様々な種類があるので、自分が該当するものがどれなのか考えてみてください。
そして、それに合った対処方法を行えば、効果的に改善できます。
冷え性にいいツボ
冷え性に悩まされている場合、ツボを刺激するというのも良いでしょう。
人間の体には冷え性にいいツボがあるので、時間がある時に刺激してみてはいかがでしょうか。
冷え性にいいツボは、以下の通りです。
- 三陰交(さんいんこう)
- 湧泉(ゆうせん)
三陰交は冷え性をはじめとした女性特有の症状に効果的なツボなので、覚えておいて損はないはずです。
足の内側、くるぶしの上から8~9cmくらい上にあり、押すと痛みを感じます。
ここを多少痛みを感じるくらい強めに押してください。
湧泉は土踏まずの少し上にあります。
足指を曲げると、くぼみができますよね?
そのくぼみが湧泉というツボです。
ここを強く押すとストレスや疲れが取れ、冷え性以外にも、更年期障害や生理痛、むくみなどにも効果を発揮します。
ツボ押しの効果を高めるためにも、血流がいいお風呂上りやストレッチの後がおすすめです。
そして、体調が優れない時やアルコールを飲んだ時、妊娠中の方は控えるようにしましょう。
漢方で冷え性を改善
冷え性を改善したい場合には、漢方を服用するというのも一つの方法です。
漢方には副作用があまりないので安心して飲み続けることができますし、体質そのものを改善でき、冷え性を根本的に治せる可能性があります。
ただし、漢方は即効性が低いため、長期間使い続けないといけません。
1週間から1ヶ月程度で効果がないからといって止めてしまっては、何も意味がないので気をつけてください。
冷え性におすすめの漢方は、以下のようなものです。
- 当帰芍薬散
- 八味地黄丸
- 桃核承気湯
- 当帰四逆加呉茱萸生姜湯
当帰芍薬散は足腰の冷えや足のむくみ、月経障害がある人に効果的な漢方です。
八味地黄丸は中高年の冷え性に効果があります。
桃核承気湯は手足の冷えが酷い場合や便秘気味の人におすすめです。
当帰四逆加呉茱萸生姜湯は体力が低下している人で、手足の冷えを感じている場合に有効でしょう。
このような漢方が冷え性に効果的ですが、自分に適したものを使用するためにも、自己判断で購入せずに漢方薬局などで相談するようにしてください。
冷え性を改善してくれる生姜
生姜は冷え性の改善にいいといわれていますが、本当なのでしょうか?
結論からいうと、本当です。
そのため、冷え性を改善するのに生姜を取り入れるというのは、正しい選択だと思ってください。
ただし、生の生姜では効果が薄いので、乾燥生姜を使用するようにしましょう。
乾燥生姜には、ショウガオールと呼ばれる生の生姜にはない成分が含まれています。
ショウガオールは体を温めるのに最適な成分なので、生の生姜ではなく乾燥させた生姜の方がおすすめです。
生の生姜の場合、一時的に体を温めることはできますが、その後は体が冷えてしまいます。
乾燥生姜の使用方法は色々ありますが、一番手軽なのは飲み物に入れるという方法で、紅茶に入れると美味しく摂取することができます。
また、乾燥生姜の作り方ですが、まず生姜を1~2ミリにスライスしてください。
それを1週間ほど天日干しすると出来上がりです。
作り方もこのように簡単なので、冷え性に困っている人は実践してみてください。
生姜は冷え性以外にも、便秘や胃痛、腰痛、風邪などにも効果を発揮します。
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冷え性を改善するお風呂の入り方
冷え性を改善するのに、お風呂が有効だといわれています。
しかし、ただお風呂に入るだけでは、冷え性を改善することはできません。
冷え性を改善するには、半身浴がおすすめなので、ぜひ実践されてください。
半身浴とは、上半身を湯船から出して、下半身だけ浸かるという入浴方法です。
下半身からじっくりと温めることによって、全身の血液の流れを良くすることができ、冷え性を効果的に改善することができます。
半身浴をする時のポイントは、以下の通りです。
- ぬるま湯にする
- 30分程度浸かる
- 水分補給をする
38度程度のぬるま湯に、30分くらい浸かるというのが重要です。
高温だと長時間浸かることができないので、ぬるま湯に調整してください。
それに、半身浴をしていると大量の汗をかきますから、必ず水分補給をしながら行うようにしましょう。
水分補給をせずに続けていると、脱水状態になって体調を崩す危険があります。
お風呂にペットボトルの水を用意して、半身浴を行うようにしてください。
冷え性改善にいい飲み物
冷え性を改善するのに効果的な飲み物は、以下の通りです。
- 紅茶
- ココア
- ハーブティー
- しょうが湯
- ホットレモン
- 中国茶
これらの飲み物には体を温める作用があるので、冷え性に悩まされている人におすすめです。
紅茶やココア、しょうが湯は体を温める効果が高いといわれています。
それに、ホットレモンを飲めば、冷え性の改善だけでなく、風邪の予防や美肌にも繋がるでしょう。
中国茶も冷え性にいいものが多いのですが、中には体を冷やすものもあるので、注意してください。
また、体を温めようと思ってコーヒーを飲んでいる人も多いと思いますが、それは逆効果になります。
コーヒーは体を冷やしてしまう飲み物なので、冷え性の人には不向きです。
さらに冷えを悪化させてしまいますから、控えるようにした方が良いでしょう。
同じように、緑茶や牛乳といった飲み物も体を冷やします。
冷え性にいい飲み物を飲むタイミングは、朝起きてすぐと入浴前と就寝前です。
特に、朝起きてすぐに飲むことで体をスムーズに動かせるようになるので、朝食と一緒に紅茶やココアなどを飲むようにしてください。
ウォーキングは冷え性の改善に最適
冷え性を改善するのに効果的だといわれているのが、有酸素運動です。
有酸素運動とは、酸素を体内に取り込みながら行う運動のことで、血流を良くする働きがあります。
そして、有酸素運動の中でも冷え性に最も有効なのが、ウォーキングです。
ウォーキングは体力のない人でも簡単に始めることができるので、冷え性対策に最適だといえます。
ウォーキングをする時のポイントは、以下の通りです。
- 歩幅を広げる
- 早歩き
- 坂道を歩く
- 毎日30分~1時間程度続ける
歩幅を広げたり、早歩きをすることによって、ウォーキングの効果をアップすることができます。
また、坂道を積極的に歩くというのもおすすめです。
そして、1週間に1回程度では効果がないので、毎日続けるようにしてください。
1回のウォーキング時間は、30分~1時間くらいを目安にしましょう。
ウォーキングは長時間行えばいいというものではないので、このくらいの時間に抑えてください。
さらに、食生活や生活習慣に気をつけることによって、ウォーキングの効果を高めることも可能です。