おおまかに「不眠症」といっても、その症状には色々なものがあります。
寝付きが悪い入眠困難、眠りが浅くて寝た気がしない熟睡障害、夜中に何度も目が覚める中途覚醒などの夜に起こる症状と、朝早くに目が覚めてしまう早朝覚醒などの朝に起こる症状に大きく分けられます。
こういう症状が積み重なって、日中に眠気を感じる、疲れが取れないなどの体調不良が起こる状態、それが不眠症なのです。
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不眠症は男性より女性に多く見られ、子どもの頃は何ともなくても20代以降で始まって加齢と共にひどくなる傾向があります。
また、若い頃には入眠障害が起こりやすく、年をとるにつれて中途覚醒と早朝覚醒が起こりやすいというデータもあるそうです。
不眠症になってしまうと夜や朝につらいのはもちろん、昼間の眠気によって注意力が散漫になったりして日常生活に大きな影響を及ぼします。
不眠症にならないためには、自分の生活習慣やストレスを一度しっかり見直してみることが大切です。
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不眠症の原因
不眠症の原因には、大きく分けて4つあります。
まずは、環境要因ですが、こちらは時差や季節ごとの暑さ・寒さ、寝室の明るさや騒音、デリケートな人が「枕が変わると眠れない」というケースが当てはまります。
次に、身体要因があり、体に痛みや痒みがあって眠れない、夜間頻尿、加齢による不眠症などが該当します。
また、心が原因になって不眠症が起こる場合もあるでしょう。
深刻な悩みがあって一晩中考えこんでしまって眠れなかったという経験は、誰にでもあるかと思います。
こういったイライラやストレス、緊張から引き起こされる不眠症は、原因となっていることが解消されないと治りにくい場合が多いです。
最後に、生活習慣要因です。
アルコールやニコチン、カフェインなどの過剰摂取、薬による副作用から不眠症が起こってしまうことも少なくありません。
また、よく言われているように体が疲れていないとうまく眠れない人も多く、運動不足によって不眠症が引き起こされる場合もあります。
不眠症は病院に行けば治るのか?
不眠症の原因には色々なものがあるので、その原因をみつけるためにも医師の診断を受けるようにしてください。
眠るための環境を整えて生活習慣を改善しても不眠症が治らない場合には、病院に行って相談することをオススメします。
どの病院に行っていいか分からない場合には、総合病院やかかりつけの行きやすい病院に行くようにすると、症状に合わせて他の科や病院を紹介してもらうことができるはずです。
睡眠薬だけなら内科で出してもらうこともできますが、それでは根本的な治療ができないことがあるので、できれば専門医に診てもらいましょう。
心理的なストレスで眠れない場合には、精神科や心療内科が向いています。
また、最近ではメンタルクリニックのようなストレス緩和のための病院も多くあるので、そういうところに行ってみてもいいでしょう。
もっと専門的な科を探してみると「睡眠外来」がありますが、ここは主に睡眠時無呼吸症候群やいびきなどの症状を改善するところです。
長引いてしまうと悪化してしまいがちですから、自分に合った病院を探して、できるだけ早く不眠症を改善してください。
不眠症は遺伝するのか?
遺伝する不眠症の代表といえば、「致死性家族性不眠症」です。
聞きなれない病名だと思いますが、こちらはその名前の通り、家族間で遺伝して最後には死に至るという恐ろしい病気なのです。
プリオン遺伝子に異常がある場合に親からその性質が引き継がれて、中年以降に発症しやすくなります。
ただ、これは日本ではわずか数家系しかいないと言われているので、家族に不眠症の人がいるからといって特に心配する必要はありません。
ほとんどの不眠症は遺伝とは関係なく、本人の生活習慣や環境に原因があります。
だから、逆にいえば、もし、家族の間で夜更かしや不規則な食事、運動不足などが恒例になっていた場合には、その家族全員が不眠症になってしまう可能性が高くなります。
けれど、これは個人で生活習慣を改善し、ストレスを緩和することで治せる症状なので、実際に不眠症が遺伝するとは言えません。
ほとんどの不眠症はあくまでも本人に原因があるものですから、遺伝の心配をする必要はないでしょう。
不眠症とうつの関係
不眠症とうつには深い関係があります。
どうしてかというと、うつになると同時に自律神経失調症を引き起こす場合が多く、不眠症がその自律神経失調症の症状として出やすいからです。
うつや自律神経失調症になると副交感神経の機能が低下し、落ち着いて眠ることが難しい状況に陥ります。
また、うつの症状に「昼夜逆転」というものがあり、これは夜に眠れなくなって昼に起きられなくなる症状です。
それに、最初はただの不眠症であっても、「どうして眠れないんだろう」と考えて気にしすぎてしまうと、うつになってしまうことがあります。
このように、どちらが先に起こるかには個人差がありますが、不眠とうつは切っても切れない間柄だと言わざるをえません。
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不眠症もうつも自律神経失調症も、かかりつけの病院で診てもらうことができますし、そこから心療内科を紹介してもらって診断を受けることもできます。
症状がひどくなるまで一人で抱え込まず、まずはお医者さんに相談してみましょう。
不眠症に亜鉛がいい
不眠症を改善したいけど、睡眠薬には抵抗があるという人に試してもらいたいのがサプリメントです。
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不眠に効くとして販売されているサプリメントは会社によって配合が違うので、いくつか試してみて自分に合ったものを見つけましょう。
それらにはGABA(ギャバ)やメラトニン、テアニンなどが含まれていることが多いですが、中でも注目してほしい成分が亜鉛です。
亜鉛はカルシウムやマグネシウムなどと同じ必須ミネラルですので、普段の食生活でも不足しないように心がけておく必要があります。
さらに、最近の研究で、亜鉛の摂取不足が睡眠障害を引き起こすということが解明されています。
サプリメントを飲んで期待できる効果として「快眠」などの記述がない単体の亜鉛でも、睡眠障害を改善できることが実証されていますから、亜鉛のサプリメントだけでも取り入れてみてください。
もし、サプリメントにも頼りたくない場合には、亜鉛が多く含まれている食材を積極的に食べるようにしましょう。
亜鉛が多く含まれている食材は、バナナや豆乳、ヨーグルト、プロセスチーズ、アーモンド、肉類などです。
不眠症の時にお酒を飲むのはよくないのか?
基本的にお酒を飲むと体温が上がるため、飲んでしばらくして体温が下がると共に眠くなってくるのが人間の生理現象として正常な反応です。
また、お酒には脳内のGABA(ギャバ)という神経抑制物質を増やしてくれる働きがあるので、リラックス効果が期待できます。
けれど、「お酒を飲んで寝ると睡眠の質が下がる」という話を聞いたことはありませんか?
お酒に入眠効果があるのはあくまで少量の場合であって、あまり大量に飲んでしまっては逆に睡眠障害の原因になってしまいます。
どうしてかというと、アルコールは約3時間後にアセトアルデヒドという毒素に分解されますが、その時に交感神経を刺激してしまうからです。
そのため、たくさんお酒を飲んでから寝ると、数時間後に目が覚める「中途覚醒」に陥りやすくなります。
それに、アルコールは脳内の睡眠中枢を麻痺させてしまうので、深い眠りが取れなくなります。
トイレに行きたくて起きてしまうこともありますから、不眠症の時にお酒を飲むなら一杯くらいの少量に抑えておくことが大切です。
ウォーキングすれば不眠症が改善するというのは本当か?
日中に何も活動をしなくて体が疲れていない日には、誰でも休息のための睡眠に入るのが難しくなることがあります。
だからこそ、不眠症の改善には運動が欠かせないと言われているのですが、運動であれば何でもいいというわけではありません。
個人差はありますが、日中にあまり激しい運動をしてしまうと交感神経が激しく興奮してしまっておさまらず、夜になっても寝付けないことがあります。
また、寝る数時間前に激しい運動をしても、同じようなことが起こってしまうケースが多いです。
こういった不眠の原因にならずに行える運動がウォーキングなのです。
ウォーキングはそれほど激しい運動ではありませんが、足の筋肉をよく使うため、しっかりと疲れることができます。
さらに、勝ち負けがあるようなスポーツとは違い、一人で静かに行える点も、「興奮しすぎない」ためにはとてもいいです。
自分は運動不足のせいで不眠症になっているのかもしれないと思っている人は、ぜひウォーキングから始めてみてください。