お医者さんの中には、現代人は栄養不足よりも栄養過剰に気をつけるべきだと忠告している人がいます。
一日三食しっかり食べて栄養を過剰に摂っていると、肥満の原因になるだけではなく、消化吸収に大量のエネルギーを使うため、体を休める暇がないというわけです。
このように、ずっと働き続けている内臓を休ませることが、プチ断食の目的の一つになります。
プチ断食をすることによって、体本来の自然治癒能力を高めることができるので、体の抵抗力が高まって病気の治癒が期待できます。
また、消化吸収にエネルギーを使うことがなくなるため、排泄にエネルギーを多く使うことができて便秘が解消し、体の内側から綺麗になることができるでしょう。
食事をしないのですから当然ですが、余計なカロリーを摂取することがなく、ダイエットにも効果的です。
さらには、新陳代謝がよくなる、脂肪が燃焼しやすくなる、毒素や老廃物を排出できるなど、健康的で痩せやすい体を作ることができるのがプチ断食のメリットです。
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プチ断食の正しいやり方
「プチ」断食とはいえ、断食中は一切食事を摂らないので、エネルギー不足になる可能性が高いため、日常生活と両立するのは難しいでしょう。
そこで現在流行しているのが、週末を利用したプチ断食です。
プチ断食は、準備である減食日・断食当日・回復日の三日間で行えるので、金曜日から行えば月曜日には普通の食事に切り替えることができます。
まず、減食日ですが、食事の量は、朝食はいつも通り、昼食は腹八分程度、夕食はいつもの半分くらいの量に抑えます。
この日はお酒は飲まず、水分を多めに摂ること、夕食は寝る3時間前までにすませることが重要です。
断食当日は一切食事は摂らず、激しい運動を避けてのんびりと過ごしましょう。
口に入れていいのは水だけですが、どうしても辛い場合には野菜ジュースや酵素ドリンクなどを飲むようにしてください。
最後に回復日ですが、この日の朝食と昼食はおかゆだけをゆっくりと食べるようにします。
夕食は普段の食事に戻しても構いませんが、消化にいいものにして量は控えめにすることが重要です。
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プチ断食をする時の注意点
プチ断食では短期間とはいえ、食事を摂らないので、健康を損なわないために注意点がいくつかあります。
まず、一番大事なのは、決して無理をしないことです。
体調が悪い時にプチ断食を行わないことはもちろんですが、初心者のうちから一週間の断食にチャレンジするようなことはやめましょう。
初心者のうちは、まず1~3日程度のプチ断食を行うようにして、さらに慣れてきてからでも、一週間以上の断食をする場合には自宅では行わずに断食のための施設に行きましょう。
それに、プチ断食では食事を摂らないので、普段以上に口に入れるものに対して気を配る必要があります。
プチ断食の助走となる減食期間中から、お酒やタバコなどの刺激物、コーヒーや甘いものなどの嗜好品は口にしないようにしてください。
また、プチ断食期間中は水をたくさん飲むようにして、激しい運動を避け、ゆっくりと静かに過ごしましょう。
もし、途中で体調が悪いと感じたら、プチ断食を一旦中断することも重要です。
酵素ドリンクでプチ断食すると効果的
プチ断食中は基本的に水以外のものは口にしないことが鉄則ですが、どうしても空腹を我慢できない場合は酵素ドリンクを飲んでも大丈夫です。
酵素とは元々人間の体内にあるものですが、ストレスや加齢によって減少する傾向があります。
酵素が減少してしまうと消化や代謝に不具合が起こるため、健康を害してしまうことがあるのです。
このように体にとって必要な酵素なので、ドリンクとして補うことでプチ断食中にさらに代謝を促してくれます。
空腹を紛らわせるために酵素ドリンクを飲んでもいいですし、食事の代わりに酵素ドリンクを飲む「酵素断食」も一般的です。
酵素ドリンクは水と違って味がついている上に、メーカーによっては甘みが感じられる場合があるので、口寂しさを感じることが少なくなります。
どちらの場合でも固形物の食事はせずに水をたくさん飲むのが基本ですが、いきなり断食をすることに抵抗がある人は酵素断食からチャレンジしてみるのもいいでしょう。
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野菜ジュースでプチ断食できる
プチ断食では水以外は口にしないのが基本ですが、水と併用して野菜ジュースを飲んでみることもオススメです。
果物や野菜には果糖が含まれているため、空腹によるイライラのストレスを軽減してくれると同時に低血糖を防いでくれます。
また、野菜ジュースには酵素やミネラル、ビタミンが豊富に含まれているので、プチ断食中の栄養不足を補ってくれるでしょう。
さらに、野菜ジュースを飲むことで食物繊維を摂ることができますから、腸内環境が良くなって便通を促進することができます。
野菜ジュースを飲むタイミングは食事の代わりでもいいですし、お腹が空いた時にコップ一杯くらい飲むペースでもかまいません。
ただ、飲み過ぎるとお腹を壊してしまう可能性があるので、多くても500ml程度にしておきましょう。
市販の野菜ジュースだとカロリーが気になるという人は、自分で好きな果物や野菜を使って作ることもできます。
グリーンスムージーなどは色々なレシピがネット上に公開されているので、試してみてください。
プチ断食で宿便が取れるって本当?
プチ断食の効果の一つとして、「宿便が取れる」と言われています。
けれど、この「宿便」という言葉の定義そのものが曖昧なので、この説には疑問があると言わざるを得ません。
宿便とは、美容業界では「排泄されずに長い間腸の中に溜まっていた便」とされていますが、これは医学専門用語ではない上にその存在を否定する医者もいます。
ただ、プチ断食によって頑固な便秘が解消すること、いつもと違う便が出ることは多くの体験者が実感していることです。
断食後に出る便はいつもよりベタッとしていたり、色が緑色がかっていたりすることがあります。
これは断食をすることによって胃腸への負担が普段より軽くなって、腸から脱落した古い細胞が排出しやすくなるために出るものだと考えられています。
つまり、この「いつもと違う便」の正体は、便にたくさんの腸内細菌や細胞の死骸が含まれているものです。
世間的に考えられている宿便とは少し違うかもしれませんが、断食してどっさり出してしまえばすっきりすることは間違いなしでしょう。
プチ断食中はコーヒーを飲まない方がいい
プチ断食中の水分補給には、水か白湯(お湯を飲みやすい温度にまで冷ましたもの)が適しています。
それでも空腹に耐えられない場合は、酵素ドリンクや野菜ジュース、無糖の炭酸水などを飲んでもいいですが、コーヒーはやめておきましょう。
いくら水分だと言っても、コーヒーにはカフェインが含まれているので、体にとっては刺激物になってしまいます。
どうしても断食中にコーヒーが飲みたい場合には、ノンカフェインのコーヒーを探してみてください。
カフェインそのものには体脂肪を分解する働きがあるので、普段の状態であれば適量を摂ることはダイエットにいいと言われています。
けれど、カフェインだけで体脂肪が分解できるわけではなく、あくまでカフェインを摂って運動をすることで体脂肪を分解できるのです。
ですから、激しい運動ができないプチ断食中にカフェインを摂ることは悪影響の方が大きいと言えます。
プチ断食の最大の目的は、「内臓を休める」ことなので、刺激になってしまうコーヒーは飲まない方がいいでしょう。
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プチ断食中は激しい運動をしない方がいい
プチ断食中はエネルギーが不足しているため、激しい運動をするには向いていません。
行うとすれば軽いウォーキングなどが適していますが、これも日頃から運動不足な人が急に行うと体に負担をかけることになります。
ダイエットを目的としてプチ断食と運動を組み合わせるなら、断食をする以前から定期的に運動をしておくのがオススメです。
そもそもプチ断食を行うと体内で糖が不足するため、筋肉が分解されて減ってしまい、基礎代謝が落ちるというデメリットがあります。
基礎代謝が落ちた体になるとリバウンドしやすくなるので、ダイエット効果を長期的に見ると、ただ断食をするだけでは失敗してしまうことも少なくありません。
そのため、プチ断食前から運動をして筋肉量を増やしておき、プチ断食中も軽いウォーキングを無理なく続けて筋肉を維持することがとても重要です。
そうすれば、プチ断食によって脂肪だけを落としながら、基礎代謝は減らないままで体重ダウンができます。